腕の振り方と胴体の関係

モーラー奏法に代表される、リラックスしながら動くことができる奏法には、はっきりとした理論があります。

例えば、野球を見たり、やったりしたことはおありでしょうか?

野球の投手がボールを投げるフォームを思い出してほしいのです。足で胴体を動かし、捻り、腕はまるででんでん太鼓のひものように胴体側から順番に動いていきます。さらにボールを投げる瞬間は指が伸びますよね。そして投げた後も余りの運動が起こっています。ボールを投げた直後に、すべての動きをピタリと止めたりはしませんよね。そんなことをしたらとても危険です。

ここで想像してみてほしいのですが、ボールを投げるとき、もし、手首側が上腕よりも先に上がって、手首側が先におりるように投げたらどうなるか・・・・ 

そんなことをしたらボールはほとんど飛びませんよね。武道で言う、いわゆる「小手先で動く」フォームです。

しっかりしたボールをなげられるようにするには、胴体側から順番に動く必要があります。

しかし、このように考える方も多いでしょう。

リラックスなんて、人それぞれ違うのだから、奏法もその人にあったものを選べばいいんだ

肉づきも骨の長さも、太さも違うのだから、リラックスする動き方も人それぞれ違って当たり前じゃないか

と。

でも、はたして本当にそうでしょうか

一見、自由主義に見えて、可能性を広げそうに見えるこの考え方が、まったく正反対に、可能性を狭めることになるのです。おわかりでしょうか?

確かに、骨の太さや長さ、肉づきは違います。しかし、それはリラックスしながらの運動の方法が完全に違ってしまうほどの大きな差ではないのです。これは、野球のフォームを考えて見ればわかります。野球の選手にも、背の高い人、やせ気味の人、腕や脚の長いひとなど、いろいろな選手がいます。例えば上腕の長い人と短い人とで、ボールの投げ方が反対になるなどということがあるでしょうか?上腕の長い人は、胴体側から動くが、上腕の短い人は手投げでよいなんてことには、なっていませんよね?

いろいろ違いはあっても、大きい目で見れば、わずかな差であって、野球においては、胴体側が先に動かずに、手首が先にうごくなどというフォームはありえないのです。この法則は、ドラムを叩くときにおいては、当てはまらないのでしょうか?いいえ、それは違います。 ドラムを叩くということにおいても同じなのです。胴体側が先に動きやすいように脇がひらくようなフォームになるのです。

ドラムの業界においては、残念ながら、腕の先端側から先に動くことが常識となってしまっています。

そのことになんら疑問を抱かずにいる人が本当に多いのです。

小手先が中心に動いているということになるのです。 野球では絶対にありえない動き方で、ドラムを叩いているのです。

腕が本当の意味で楽にならなくていいのであれば、それでもかまいませんが、その場合は、楽になりきれないということをしっかり自覚する必要があります。

当ドラムメソッドは本気で業界を変えていきたいと考えています。それがこれからドラムに携わる人の役に立てると信じているからです。愛や尊敬のない折伏行為はいけませんが、本当のことを伝えていくことは、とても重要であると考えています。 また、賛同していただける方を募集します。本当にドラム業界の将来のために、日本のドラマーが世界で通用するために、この奏法を広げていきたいと考えております。

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