グルーブコントロールへの道1

グルーブコントロールへの道1

 

先生「ここでは拍のオモテとウラについて考えていこうか」

ユウジ「え~、面倒くさいなあ。オモテ、ウラって、演奏に関係あるんすか?」

先生「ユウジ、お前はオモテとウラのことは演奏に関係がないと思ってるのかい?」

ユウジ「まあ、あるんでしょうけど

ユウジ「そんなことより、フレーズ練習した方がよっぽど上手くなりますよね?」

先生 (苦笑)「まあ、そうではないとは言い切れないがね。でもねユウジ、お前がいつも言ってるじゃないか」

ユウジ「え?なんすか?」

邦楽と洋楽のグルーブの違い

 

先生「邦楽と洋楽では、なんでこんなにグルーブが違って聞こえるんだろうって」

ユウジ「ああ、その話っすか。そうっすね~」

ユウジ「それは、この間、グルーブに詳しい人にちょっと聞いたんすよ」

ユウジ「バックビートをレイドバックさせるといいらしいっすよ」

先生「ああ、レイドバックね」

ユウジ「先生もよく言ってたじゃないですか。横ノリのグルーブはバックビートが遅くなるって」

先生「まあ、そうなることは多いよね」

グルーブコントロールに失敗するユウジ

 

ユウジ「だからバスドラをちょっと早めに踏んで、24拍のバックビートの間を多めに取れば、スネアの音は後ろになるよねって。外人ドラマーはそうやってグルーブを出してるらしいっすよ。それ聞いて、なるほどねって思ったんすよ」

先生「実際にやってみたのかい?」

ユウジ「まあ、一応」

先生「っで、どうだった?」

ユウジ「……

先生「やってみたんだよね?」

ユウジ「俺、日本人なんで、そもそも無理じゃね?って思って

先生「上手くいかなかったって事?」

ユウジ「よくわかんないっすけど

先生「気持ち良かったかい?」

ユウジ「それも、よくわかんないっすね。まあ、スネアが遅くなってるんだから、できてはいると思うんすけど

ユウジ「あんまりシンプルな8ビートだと、そもそもそんな楽しくないっすよね?」

先生「いや、そんな事全然ないよ。目的のグルーブがちゃんと整理されて演奏できた時は、シンプルでもとても気持ちのいいものだよ」

ユウジ「まじっすか!」

ユウジ「先生の演奏っていつも、スゲー複雑だから、シンプルなのはつまんないのかなって思ってた」

グルーブは出る出ないではない。

 

先生「そんなことないよ。私がつまらないって思うのは、グルーブが整理されていない演奏を聴いた時だね」

ユウジ「グルーブが整理される?」

ユウジ「グルーブは出る出ないじゃないんすか?」

先生「グルーブっていうのは、出る出ないじゃなくて、いつもでてるんだよ」

ユウジ「いつも出てる⁉︎

先生「そう」

ユウジ「でも大御所のミュージシャンの方がグルーブのないリズムの追求をして一大旋風を巻き起こしてましたよね?」

先生「ああ、YMOのことだね?」

ユウジ「えっ、名前出しちゃっていいんすか?」

先生「僕はYMOはグルーブがバリバリにコントロールされてると思ってるけど

ユウジ「えっそうなんすか? でも、機械の演奏って、グルーブが出ないんじゃないですか?そんな話を聞いた事があるんですけど」

先生「だから、グルーブは出る出ないんじゃないんだって(^^)」

タイミングはジャストでもグルーブコントロールはできる

 

ユウジ「ちょっ!ちょと待ってください!」

ユウジ「機械の音楽にはグルーブはないんじゃないんですか?」

先生「そんな事はないよ。機械から出る音楽にだって感じられたりするよ」

ユウジ「‼️

先生「実はグルーブには2つの側面があって、1つは古くから発見されていたんだけど、もう一つは発見が遅れたんだ。そのために出る出ないの話にすり変わっちゃったんだと思う」

ユウジ「たしかに、機械で演奏する音楽の中にスゲ~カッコいいって思うのもあるなあ」

ユウジ「でも、機械での演奏がいつもカッコいいって思うわけではないなあ」

先生「お!さすが、ユウジ、するどいね」

ユウジ「へへへ、先生に習ってるのはダテじゃないっすよ」

ユウジ「でも、今、発見が遅れたっていいましたよね?」

先生「クラフトワークやYMOなどのコンピュータミュージックの先駆者達のおかげもあるし、伝統的なメタルサウンドにもグルーブはちゃんと存在してるよ」

ユウジ「そうなんすか?おれ 、メタルやラウドロックって結構好きなんすよ」

先生「いいじゃない!好きな音楽のグルーブ解析ができれば、自分もそれに追いつけるし、もしかしたら、おい抜けるかもしれないよ」

ユウジ「先生は洋楽のフュージョンが好きだって言ってましたよね?」

先生「そうだね」

グルーブコントロールの根本は拍を正確にコントロールすること

 

ユウジ「昔のファンクやジャズ、フュージョンにはグルーブはあるけど、ロックやメタル、コンピュータミュージックにはないのかと思ってました」

先生「いや、そんな事はない。演奏者がいて音が演奏されている時には、グルーブはどんなものであれ、必ず存在すると言っていいと思うよ」

ユウジ「でもそれはプロミュージシャンだけですよね?」

先生「いや、そうでもないよ。アマチュアさんでもセンスの良い方はプロ並みかそれ以上いってるし。ただ、アマチュアさんはグルーブのコントロールが曖昧な事が多いね」

ユウジ「おお!そうなんすか!」

ユウジ「でもそのグルーブコントロールとやらは、才能がないとできないですよね?」

ユウジ「俺にできるかなあ

先生「たしかに今までの考え方や方法では、上手くコントロールできないだろうね」

先生「実は、オモテとウラの拍の捉え方に関係があるんだよ」

ユウジ「まじっすか!」

ユウジ「じゃあ、オモテとウラをちゃんととらえていればグルーブコントロールはできるんですね!」

先生「そうだよ」

ユウジ「おお!なんか希望が湧いてきた!」

先生 (^^) 「今までグルーブは才能のある人しかコントロールできなかったからね」

ユウジ「もしかして、先生のことだから、その練習方法を考えてあるって事なんすか?」

先生「もちろん!」

ユウジ「スゲ~、ぜひその方法を知りたいっす!」

先生「じゃあ、オモテとウラの勉強からちゃんとやるかい?」

ユウジ「了解っす!」