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ダブルストロークはテンポ200ぐらいが限界と言われることが多いですね。でも進化するモーラー奏法ならテンポ400までスピードを上げられます。
◯!テンポ400ですか?そんなの使うんですか?
実際は僕はそこまではほとんど使いません。でもそこまで動かせるという事が、実際に使う時の速さが楽に動くという証でもあるわけです。
◯なるほど!でもそもそもダブルストロークは本当に必要なのですか?
もちろんです!
ダブルストロークを利用できるとドラムにメリハリがつき、とても滑らかで心地よいグルーブが作りやすいです。
◯従来のダブルストロークと何が違うのですか?
一般的に広まった奏法においても、モーラー奏法においてもダブルストロークを演奏する際に手首の上下運動を主体に行ってしまう方が本当に多いのですが、実はこれでは楽に速く動かす事はできません。また、2打目を指で握り込むのも楽に速くできない原因です。
◯え?モーラーやってる人でもですか?
そうですね。モーラー奏法とかにかかわらず手首主体で動いている場合は、動きにくいですよ。これをはっきりとうったえているのは山背ドラムメソッドだけですね。
◯そうなんですか。知りませんでした。2打目を握らない方がよいというのは知っていたのですが。 手首は上下してはいけないんですね?
実はそういう意味ではないのです。
◯????
手首の上下運動自体を、スティックを動かす主な動力として能動的に動かしてしまうのはダメだという事です。逆を言えば手首が腕の波によって受動的に動かされるのを利用する事自体はOKです。
◯なんだか難しそうですね…2打目を指で握るのはダメですよね?
はい、そうですね。
◯でもそうしないと音が出ないのですが…
それはスティックを動かすための動力源が手首か指でになってしまっているからですよ。
それをやめて、腕の波でスティックを動かす事が出来れば、絶対に楽になります!
◯具体的にはどんな動き方なのですか?
進化するモーラー奏法における内回転ととうこつの回内の動きを利用する方法が一番のメインです。それ以外の外回転でのダブルストロークも存在しています。
◯ダブルストロークは具体的にはどんなところで使うのですか?
リズムパターンの中にゴーストノートとして出て来ますし、フィルイン、いわゆるオカズですよね。この中にも出てきます。簡単なアクセント移動の中にダブルストロークを入れるだけでドラムソロになってしまうぐらい使い勝手がいいものですよ。
◯ なんだか、面白そうですね!
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講師紹介
山背 弘(やましろ ひろむ)
プロ「に」教えるドラム講師。
モーラー奏法の根本は身体操作にあると見抜き、ドラム演奏を通してリラックスして動く方法を考案する。その後、伝統的なモーラー奏法の欠点を補いモーラー奏法を進化させることに成功する。
また、世界で初めてグルーブを音楽的に解析する方法を構築し、現在その普及に努めている。
現在もグルーブと身体操作の奥深い世界を研究し、現代ドラミングを提唱しているドラマー。
生徒には有名プロドラマーからドラム講師、アマチュアドラマーまで、さまざまなタイプのドラマーが現在も在籍している。
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