グルーブコントロールへの道5
先生「3連の真ん中?」
ユウジ(^^)
先生「ウーン」
ユウジ「最初が表で次が真ん中、最後が裏っすね」
先生「ウーン…なんと言ったらいいのか…」
ユウジ(^^)
先生「ユウジにとって裏は最後の位置ということなのかい?」
ユウジ「そうっすね」
先生「じゃあ、こういう4連符の2番目はどうなる?」
ユウジ「あれ?」
先生(^^)
ユウジ「…これは裏っすね」
先生「だよね」
ユウジ「ウーン…」
先生「この事例から考えると、最後だけが裏というわけではないよね」
先生「もう一つ、この5連符についてだけど…」
ユウジ「5連符っすか?」
先生「まあ、あんまり使わないと思うけど、理解しやすくなるから考えてみよう」
ユウジ「……」
先生「まず最初の音は、表か裏かと言われたら…」
ユウジ「そりゃあもちろん、表っすね」
先生「そうだね。じゃあ、2番目は?」
ユウジ「裏っすね」
先生「そう。じゃあ、一番最後の音は?」
ユウジ「もちろん、裏っすね」
先生「そうだね。じゃあ、後ろから2番目は?」
ユウジ「裏でいいんじゃないっすか?」
先生「その通り」
先生「じゃあさ、前から3番目は5連符の真ん中ってことになるかな?」
ユウジ「いや、真ん中だけど、同時に裏でもあるっす」
先生「裏だよね」
ユウジ「そうっすね」
先生「じゃあ3連符に戻って考えると?」
ユウジ「ああ….2番目は裏って事になるっすね….」
先生「その通り」
ユウジ「ウーン」
先生「ちなみに3連符2番目音の出はじめるところは、真ん中じゃないけどね」
ユウジ「ええ⁉︎ 」
先生(^^)
ユウジ「3連の2番目っすよ?」
先生「そうだね」
ユウジ「先生、大丈夫っすか?」
先生「もちろん大丈夫さ」
ユウジ「ウーン」
先生「ユウジ、君が考えているのは、単なる数字としての位置のことだ」
ユウジ「数字としての位置?」
先生「そう」
ユウジ「???」
先生「私が言っているのは、音の出始めのことだからね」
ユウジ「音の出始め?」
先生「音というのは本来、出始めと本体と終わりの部分があって、問題となるのは始まりの部分なんだ」
ユウジ「……」
先生「この絵を見てごらん」
ユウジ「ああ、ここが出始め…」
先生 (^^)
ユウジ「…打楽器の場合、本体と終わりの部分って、ほとんど無いっすよね?」
先生「そうだね。出始めが一番注目されるよね」
ユウジ「……」
先生「3連の2番目の位置はここで出る事になるね」
ユウジ「これで見ると確かに、3連の2番目の音の出始めは、3連の真ん中ではないっすね」
先生 「そうだね」
ユウジ「真ん中よりも前っていうか…」
先生「ちょっと前だね」
ユウジ「なるほど…」
先生「わかったね」
ユウジ「相変わらず、先生にはビックリさせられるっすね」
先生「じゃあ、3連の真ん中は、何音符にあたるかわかるかい?」
ユウジ「えーっと…ということは…」
先生「ということは?」
ユウジ「ああ、8分裏ってことっすね」
先生「そうその通り!」
ユウジ(^^)
先生「最後が裏というのはその通りなんだけど、最後『だけ』が裏って考えたときに、音楽の実態と違ってしまうんだ」
ユウジ「でも、表は最初だけっすよね?」
先生「その通りだ」
先生「加えていうと、裏というのは、表以外すべてなんだ」
ユウジ「表以外すべて…」
先生「そうなんだ」
続く。