グリップの違い 伝統的モーラーとモーラー奏法の革新書の違い

ここでの解説は、ある程度ドラムのモーラー奏法に取り組んだ方用です。

スティックの持ち方を

①伝統的なモーラー奏法の持ち方、

②一般的な持ち方、

③進化するモーラー奏法の持ち方

に分けて説明します。

 

①伝統的なモーラー奏法の持ち方

特徴は小指でスティックを巻き込むように持っています。親指と人差し指は離れるような持ち方になるため、衝撃に対して安全に対処できるグループです。しかし、指先がスティックと無関係になるため、細かいコントロールができません。

伝統的なモーラー奏法の持ち方

 

 

②一般的な持ち方

親指と人差し指を中心に持ちます。指先がスティックに触れているので、コントロールしやすいという特徴があります。しかし親指と人差し指をくっつけてしまう傾向が強くそのため指自体が柔軟性を失って強い衝撃には耐えられず、ケガをしやすいグリップです。

一般的な持ち方

 

③モーラー奏法の革新書の持ち方

中指と親指を中心にしながら、5本の指すべてで優しく包み込むように持ちます。指先で持っているので、非常にコントロールがしやすいという特徴があります。指自体が硬くなると衝撃にもろくなるので、指全体が常にクッションのように働く必要があり、習得の難易度が上がります。すべてにおいて万能のグリップです。

モーラー奏法の革新書の持ち方

グリップを考える時に、指の事だけで考えてしまうのが普通ですが、本当にグリップを自由自在にしたいのなら、腕全体でスティックを丁寧に動かすというモーラー奏法の理想を現実化させる必要があります。言い換えれば、腕全体の波でスティックが動くからこそ、グリップが完成するのであって、決して指だけでグリップを考えようとしない方が良いのです。

 

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