楽に動くから速くなる!

ここでは、「楽に動く事」と「速くなる事」は関係ないと考えてしまう方にむけて、本当はとても深い関係にあって、ある意味、同じ事である点について解説していきます。

ドラムをある程度叩けるようになってくると、ストロークのスピードを上げてみたいという気持ちになる事があります。それを今までよく知られた方法で挑戦しようとすると、

メトロノームの速さに無理に合わせると、疲れや痛みになってしまい、ヘタをするとケガをしてしまいます。もちろん効果もほとんどありません。無理に力むのはホント良くないですよ…

 

 

スピードが上がらない…

ここで、考え方を変えていく必要があります。いくら常識がそうであっても、上手くいかないのであれば、常識を疑わざるをえませんよね。

無理にでもスピードを上げる →   楽に動く事でスピードを上げる

という考え方にシフトしていきましょう!

 

では、まず無理に上げるとなぜダメなのか?こう考えてみましょう!

スピードが10出る時、筋肉の負担が10あるという状態があります。

スピード10、筋出力10の場合

この状態のまま、スピードを2倍に上げると、筋肉の負荷も2倍に上がってしまいます。

スピード20、筋出力20になってしまう

これでは、ストロークのスピードを上げるのは無理ですね…

では、楽に動いている状態は、例えていうとどんな状態なのでしょうか?

それは、スピードが10のままで、筋肉の負荷が5になるようなものなのです。

スピード10、筋出力5の状態は楽に動いているといえる

この状態を言い換えると、結果が同じなのに、筋肉の負荷が小さくなったという事です。これが楽に動くようになったといえます。

さらに、もしこのバランスのまま、筋肉の負荷を10に戻すとどうなるでしょうか?

そうなると、スピード20なのに、筋肉の負荷は10のままでいられるのです。

スピード20、筋出力10のまま!

これは結果が同じでも、筋肉への負荷は半分で済んでしまうという事なのです‼️

つまり、楽に動く事ができれば、ストロークのスピードも上がってしまうという結果が得られるわけです。

せっかく努力するのであれば、しっかりと成果を得られる方法で努力したいものですね。

楽に動く事は、本当に大切な事なのです。多くのドラマーさんが、気づいてくださるように心から願っています。

こちらは、楽に動くためにはどんな練習が必要なのかを詳細に解説した、打楽器業界初の教則本です。ぜひご一読くださるようお願い申し上げます。

モーラー奏法の革新書