ここでは、「楽に動く事」と「速くなる事」は関係ないと考えてしまう方にむけて、本当はとても深い関係にあって、ある意味、同じ事である点について解説していきます。
ドラムをある程度叩けるようになってくると、ストロークのスピードを上げてみたいという気持ちになる事があります。それを今までよく知られた方法で挑戦しようとすると、
メトロノームの速さに無理に合わせると、疲れや痛みになってしまい、ヘタをするとケガをしてしまいます。もちろん効果もほとんどありません。無理に力むのはホント良くないですよ…
![スピードが上がらない…](https://drumlesson.jp/post/wp-content/uploads/2022/01/jHGmVAQZ.png)
ここで、考え方を変えていく必要があります。いくら常識がそうであっても、上手くいかないのであれば、常識を疑わざるをえませんよね。
無理にでもスピードを上げる → 楽に動く事でスピードを上げる
という考え方にシフトしていきましょう!
では、まず無理に上げるとなぜダメなのか?こう考えてみましょう!
スピードが10出る時、筋肉の負担が10あるという状態があります。
![スピード10、筋出力10の場合](https://drumlesson.jp/post/wp-content/uploads/2022/01/KtGC8Kua-1024x576.jpg)
この状態のまま、スピードを2倍に上げると、筋肉の負荷も2倍に上がってしまいます。
![スピード20、筋出力20になってしまう](https://drumlesson.jp/post/wp-content/uploads/2022/01/XDILN3pu-1024x576.jpeg)
これでは、ストロークのスピードを上げるのは無理ですね…
では、楽に動いている状態は、例えていうとどんな状態なのでしょうか?
それは、スピードが10のままで、筋肉の負荷が5になるようなものなのです。
![スピード10、筋出力5の状態は楽に動いているといえる](https://drumlesson.jp/post/wp-content/uploads/2022/01/EO5Jjc04-1024x576.jpeg)
この状態を言い換えると、結果が同じなのに、筋肉の負荷が小さくなったという事です。これが楽に動くようになったといえます。
さらに、もしこのバランスのまま、筋肉の負荷を10に戻すとどうなるでしょうか?
そうなると、スピード20なのに、筋肉の負荷は10のままでいられるのです。
![スピード20、筋出力10のまま!](https://drumlesson.jp/post/wp-content/uploads/2022/01/4WooUVWw-1024x576.jpeg)
これは結果が同じでも、筋肉への負荷は半分で済んでしまうという事なのです‼️
つまり、楽に動く事ができれば、ストロークのスピードも上がってしまうという結果が得られるわけです。
せっかく努力するのであれば、しっかりと成果を得られる方法で努力したいものですね。
楽に動く事は、本当に大切な事なのです。多くのドラマーさんが、気づいてくださるように心から願っています。
こちらは、楽に動くためにはどんな練習が必要なのかを詳細に解説した、打楽器業界初の教則本です。ぜひご一読くださるようお願い申し上げます。
モーラー奏法の革新書